【公式】京都桂病院 外科

外科に興味をお持ちの医学生、研修医、そして外科専攻医に向けて、外科の魅力と当科の日常を発信しています。見学大歓迎、仲間を随時募集中!   ~Xアカウント @surgery_katsura で更新情報お知らせ!~

Da Vinci大腸手術 1日2件への挑戦

Intuitive社の企画でお誘いをいただき、高橋・森岡・看護師・臨床工学士のチームでトヨタ記念病院に見学に行ってきました。

お題は「Da Vinci Case Observation 大腸タテ2例実施の取組み」

Da Vinci手術の件数を増やそうとすると、必ずぶつかるのが枠の制限です。各病院に1台、多くても2台しかない機械を複数の診療科やグループでシェアして使うからです。トヨタ記念病院の山川雄士先生と医師チーム、そして手術室スタッフの皆様は各工程や入れ替え時間の無駄を徹底的に省き、Da Vinci大腸手術1日2件を実現することで壁を突き破っていらっしゃるのです。

気さくでバイタリティに溢れ、若手の教育にも並外れて熱心、そして症例入れ替え時の掃除まで待ちきれずに手伝ってしまう山川先生に非常に多くのことを学ばせていただきました。

さて、桂病院でもタテ2例に挑戦したいと考えている理由はなんでしょうか?それはひとえに、手術枠が十分に確保できないとどうしても難易度の高い上級医担当症例を優先することになり、将来を担う若手の先生方のDa Vinci執刀機会を作りづらいからです。2件だと当然時間制限は厳しくなりますが、若手がDa Vinciに触れるチャンスは圧倒的に増やせるはずです。(そして、手術時間短縮のために無駄のない手術の流れを考えるのも大事な修練です)

持ち帰ったことをこれから活かして、ベテランも若手も同じように活躍できる京都桂病院外科をつくっていきます。

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山川雄士先生(中央の紺色スクラブ)と記念撮影

 

Da Vinci 結腸領域のプロクター認定を取得しました!

当科大腸チームの高橋は、直腸領域の日本内視鏡外科学会認定・ロボット支援手術プロクターですが、このたび結腸領域の認定を追加取得いたしました!

プロクターというのは耳慣れない言葉で、辞書を引くと「試験監督、試験の公正さを保つ役職」などとありますが、ロボット外科の世界では要するに指導者資格のことです。ひとつは他施設がロボット支援下手術を始める際に立ち会って指導を行う役目。もうひとつ、これが重要かつ我々の主目的なのですが、自施設で若手がロボット手術執刀を始める際のハードルが下がる、つまりプロクターのいる施設では若手外科医にロボット手術への門戸が大きく開かれることになるのです。

これで胃(間中)、直腸・結腸(高橋)の3領域でプロクター認定を持つこととなりました。当科は外科の将来を担う若手たちに、どんどんロボット手術の経験を積んでいただきたいと考えており、その環境が着々と整ってきているのです!

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Da Vinci 若手執刀への第一歩!

桂病院の外科は、若手外科医が上級医と同等、いや上級医以上にロボット支援下手術の執刀経験を積める環境を理想として、体制構築に取り組んでいます。

現在、全国的にDa Vinci術者資格(certificate, cert)取得の順番待ちがボトルネックになっているのですが、業者側にも若手執刀体制への当科の熱い思いが通じ、このたび齊藤のcert取得のめどが立ちました!その一環として、大阪日赤病院に直腸手術の見学へ。当科大腸チームが目標としているエキスパート野村明成先生より微に入り細を穿つ素晴らしいご指導をたまわりました。

スタッフたちの期待を背負って、夏から結腸・直腸のプロクター(指導資格)高橋とともに術者経験を重ねていきます!

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野村明成先生(左)と齊藤(中央)



 

肥満外科のチーム医療セミナー

京都タワーホテルで開催された「近畿肥満症糖尿病チーム医療セミナー」に高橋が参加しました。近年徐々に、しかし確実に存在感を増している肥満外科治療ですが、これには消化器外科・糖尿病内科だけでなく精神科・臨床心理士・管理栄養士・薬剤師・理学療法士ソーシャルワーカーetc、そしてそれら相互連絡のハブとなるコーディネーターといったさまざまな職種がチームとなって取り組まなければ到底成功するものではないということがよく理解できる、非常に有意義なセミナーでした。

特別講演は愛仁会千船病院の北浜誠一先生。肥満外科への熱い思いが突破力とチーム力となり、ほぼゼロの状態から年間100例の肥満手術を行うセンターを作り上げたのです。温厚な紳士の内に秘められたパワーに圧倒されます。ちなみに北浜先生(写真左)は高橋の大学同期。くつろいだ記念写真となりました。

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日本ヘルニア学会学術集会に参加しました

新潟で開催された日本ヘルニア学会学術集会に当科から森岡・伏谷が参加しました。たかが脱腸とあなどるなかれ、ヘルニアは実に奥深い(=マニアックな?)世界で、学会では諸家による侃々諤々の熱い議論が交わされるのです。

ヘルニアには一家言あるおふたり、立派に演題を発表し、会場から好意的なコメントをいただいて生還。もちろん新たな知見もたくさん吸収してきて、当科の臨床や若手指導にますます貢献してくれるはずです。

新潟市長岡市は錦鯉発祥の地だそうで、近くにあった錦鯉の置物と記念撮影。

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撮影は、今年3月まで当科後期研修医生活を走り抜いた金谷